整形外科医の比率

医師になる人たちには自分の希望する診療科があります。その診療科の医師になるために専門分野を勉強していくわけです。
当たり前と言えばその通りなのですが、そうなると診療科によって医師の数が偏ってくる事になりますよね。

 

では整形外科医はどのくらいの数の医師がいて、男女比率はどのくらいなのでしょうか?ここでは2年おきに厚生労働省が発表している医師の概況資料を参考にご紹介していきます。

 

 

整形外科の医師の数

整形外科の医者イメージ

2016年に厚生労働省の発表した医師数の概況の中の「主たる診療科別にみた医療施設に従事する医師数及び平均年齢」によると、医療施設に従事する医師の数の総数は304,759人で、そのうち整形外科の医師数は21,293人で、内科の医師の数の60,855人の次に多くなっており、パーセンテージにすると医師の総数の7%となっています。

 

医師の総数のうち、整形外科の男性比率は8.4%女性は1.6%となっており、整形外科の医師は男性の方が多いのです。

 

ちなみに男性の医師よりも女性の医師の方が多い診療科は循環器内科、消火器内科、外科、消化器外科、泌尿器科、脳神経外科、救急科となります。

 

平均年齢は男女合わせて51.1歳となっており、臨床研修医を覗けば一番平均年齢が若い診療科は救急科の27.9歳で、一番平均年齢の高いのは肛門外科の58.5歳です。

 

 

診療所と病院に勤める整形外科の医師

まずは診療所と病院の違いについてご説明します。
診療所とは入院施設がないか入院ベッドが19床以下、病院は入院ベッドが20床以上の医療機関のことです。

 

上記と同じく2016年に厚生労働省の発表した医師数の概況の中の「主たる診療科、施設の種別にみた医療施設に従事する医師数及び平均年齢」によると、病院に勤める医師の総数は202,302人
そのうち整形外科の医師は13,497人で、上記同様内科の21,981人に次に多く、パーセンテージにすると6.7%となっています。

 

男女比率は男性が94.2%、女性が5.8%となっており、平均年齢は46.1歳です。他の診療科を見ても男性医師の方が多くなっていますが、その中でも整形外科医の女性の割合は低いほうであるといえます。

 

診療所に勤める医師の総数は102,457人でそのうち整形外科医は7,796人で全体的な割合で言うと7.6%です。こちらは内科、眼科に次いで多い数になっています。
男性医師の割合は96.7%、女性医師の割合は3.3%でこちらも男性医師の方が多くなっています。
他の診療科についても男性医師の方が多いですね。平均年齢は59.6歳と病院の医師に比べて平均年齢が高いです。