外来勤務は腰痛や突き指、軽度の骨折など軽い症例が中心ですが、病棟勤務は手術が中心になります。のサムネイル画像

整形外科医って一体どんな仕事をしている?

整形外科医の仕事は、老化やちょっとした怪我など軽傷患者の診察やリハビリの手配が中心です。ただし整形外科医は緊急手術を行うこともあり、相応の技量を求められます。

整形外科医の仕事とは

整形外科の働き方は大きく分けて外来病棟勤務があります。
整形外科は患者の特性から外来勤務の医師の比率が大きいです。

 

主な症例は腰痛、ヘルニア、骨折、外傷などがあり、部位別で見れば、骨、筋肉、関節の疾患が中心です。

 

重度の骨折やヘルニアをはじめ、難病による四肢切断など難しい症例もありますが比率は低いです。外来患者の多くは、腰痛や突き指、経度の骨折など軽い症例が中心ですが、外来勤務でも皮膚を大きく切った時に縫合したり、簡単な骨折のボルト入れ手術くらいはできる技量がないと務まりません。

 

 

整形外科は忙しい

クリニックや病院の整形外科外来はいつも混雑しています。
患者は60歳以上の高齢者の比率が高く、腰痛や関節痛の症例が多いです。
老化が原因のものは、完璧に治すことの困難なケースも多く高齢者の患者は半永久的に通っているケースが多いです。
医師は突き放すことはせずに、しっかり寄り添って診察とリハビリを通じたサポートをします。

 

基本的に整形外科はリハビリ室を併設していて、長期的な治療・リハビリが必要な患者はリハビリ室と連携をとります。

 

整形外科のクリニックも基本的にはリハビリ室を完備しています。
ほかにも、子供は怪我をするケースも多く、老若男女問わず幅広い患者が来ます。
簡単な症例の比率は多いですが、突発的に緊急手術が必要な患者も訪れます。

 

 

相応の技量が求められる

整形外科は通常の診察で医師と接すると、簡単なことしかしていないイメージを持たれがちです。
外来で軽い症状の時は医師の手でできる治療はなく、投薬とリハビリ中心になります。
しかし整形外科医はほとんどの人が大学卒業後に大きな総合病院で研修をして、現場で手術の症例経験を積んでいます

 

手術室のイメージ

たとえば、外来の場合は難しい術式の患者が来たら、手術の専門性が高い病棟ドクターや他の病院を紹介して対処することもできます。
しかし、夜間の救急外来で当直についた場合は骨折の手術など緊急外科手術を求められるケースも出てきます。

 

総合病院勤務であれば当直は順番で回ってきますしクリニック勤務でもバイトで当直勤務をしている医師はたくさんいます。

 

通常の整形外科外来は全身麻酔を使ってやるような大規模手術の症例数は多くはないですが、いざというときに手術をできる技量は必須です。

 

 

病棟は手術中心

整形外科で入院する患者は、難しい手術を受けるケースが多いです。
複雑骨折など怪我によるものもあれば、人工関節を入れたり骨を削る手術もあります。
毎日予約の入った手術を中心にこなして、術前や術後の患者を往診で各病室を回って状態確認を行っています。

 

どんな術式もでもできるワケではなく、各病院の医師は専門性を持っていることが多いです。
たとえば、人工関節を入れるのが得意な医師は近隣の病院から人工関節の必要な患者の紹介が集まります。
評判の良い症例ができると、特定の治療に患者が偏るのが病棟整形外科の特徴です。