「研修会」の内容とは?

日本整形外科学会の行う研修会は研修医向けのものから、現場で働くベテラン医師向けなど、様々な内容が用意しています。
年に1回のペースで開催されている総会の中で、短期集中して研修会を完結できるものもあれば、数ヶ月に1回のペースで行うものもあります。

 

研修会は名前の通り発表者の話を聞くだけではなく、参加医師もそれぞれ研修を行うのが特徴です。

 

 

主にセミナー&資料作成

整形外科の研修会と聞けば手術の練習を思い浮かべる方もいますが、日本整形外科学会の行う研修会は講師による講演やセミナーとポートフォリオ作成など資料作成する内容が中心です。
あくまでも整形外科の技術は臨床経験で培うものというのが前提であります。
大学病院では難しい術式の手術は医師が研修も兼ねて手術現場を見学することもよくありますが、これは学会とは独立した独自のものです。
研修会の場合は学会のポイント(単位)を取得できるメリットもあります。

 

 

研修会に参加する医師の特徴

研修会は日本整形外科学会の行うカリキュラムの中でも、参加医師が作業することも多く、面倒な部分もあります。
医師の多くは研修会には参加せず、総会の演題発表や講演会に出席をしてポイントを確保しています。

 

研修会に参加する医師は主に次の目的があります。
  • 研修医が勤務先の病院から学会の研修会に参加するように義務付けている
  • 勉強熱心な医師が自身の技術力向上のために、あえて研修会を選んで参加している
  • 出張して参加しないといけない学術総会への参加が難しく、近隣で学会ポイントを取得する目的

 

圧倒的に多いのは研修医で日本整形外科学会も研修医向けの研修会を多数用意しています。

 

 

聞くだけのセミナーや講演会もある

日本整形外科学会の場合、研修会と銘打っていても、中身は聞くだけの内容のものも多いです。
学術総会以外にも全国各地で研修会を用意することでポイント取得する機会を得られますし、年に1回の学術総会だけでは不十分と考える勉強熱心な医師の要望にも応えています。

 

 

医師は勉強熱心な方が多い

医師は適当に仕事をこなすのではなく、今ある医療技術の中で最適な選択をしたいと思っているものです。
ひとつの勤務先だけでは症例内容に偏りが出るため、他の病院にバイトで働いて経験や情報収集する医師や、定期的に書籍を購入して独自に勉強する医師もいます。
分からないことがあっても聞ける人がいないというのが医師の悩みでもあります。

 

勉強したり最新医療の現状を学ぶにあたって、先進医療を扱う病院で休日返上のバイト勤務をしたり、書籍を1冊読むよりも研修会に参加した方が短い時間で効率的に必要な知識を得られます。
研修会に参加すれば他の整形外科医もたくさんいるので、医師同士で治療法の情報交換をする場所にもなっています。

 

年に1回総会に行くよりも、小まめに研修会に参加した方が直近の悩んだ症例についても記憶の新しいうちに他の医師に質問できるメリットがあります。