整形外科で扱われる骨・軟部腫瘍の具体的な症状や治療方法について学んでいきましょう。のサムネイル画像

実はすごく怖い!骨・軟部腫瘍は専門の整形外科を受診すべし

あまり聞き慣れない「骨・軟部腫瘍外科」の具体的な症状や治療について調査してみました。もし上肢・下肢・おしりに「こぶ」の症状が現れたら、速やかに専門診療に特化している病院を受診するようにください。

骨や軟部組織にまつわる腫瘍は骨・軟部腫瘍外科へ

身体に原因不明なコブができた場合は、すぐに病院を受診しましょう。
原因が骨軟骨腫瘍だった場合、専門で診療に特化している「骨・軟部腫瘍外科」に回されるケースがあります。
コブがあるもしくは骨に痛みが生じる場合は、早めに病院を受診して下さい。

 

 

骨・軟部腫瘍外科について

骨・軟部腫瘍外科とは、骨軟骨腫瘍を専門として治療する科のことをいいます。
四肢や背骨、骨、関節、筋肉もしくは末梢神経などの運動器は、体を動かす重要な役割を持っています。
骨や軟部腫瘍は非常に稀な疾患であるため、診断・治療が難しいケースも多いです。

 

さらに、骨軟骨腫瘍には様々な種類があり、良性・良性悪性中間・悪性の3つのケースがあります。
悪性だった場合、主に発生する肉腫と内臓がんなどが転移して発症する「転移性骨軟骨部腫瘍」がありますが、その他にも様々あるのです。

 

問診、視診、触診をはじめ、画像診断やMRIなどを行い、腫瘍の性質や部位などの把握をして治療方針を考えます。
では、骨軟骨腫瘍にはどのような症状が現れるのでしょうか。

 

骨軟部腫瘍の症状

骨軟骨部腫瘍の症状は以下のとおりです。

 

  • こぶ
  • 腫れ
  • 痛み

 

骨軟骨部腫瘍の症状は主に「こぶ」として現れます。
腫瘍が深いところにある場合は腫れてくることもあり、そこで初めて気付くケースもあります。

 

さらに腫瘍の近くに神経がある場合は圧迫によって痛みが生じる事もありますが、多くの骨軟骨腫瘍は悪性であったとしても痛みを感じることは少ないと言われています。
悪性軟部腫瘍の場合は急速に大きくなる場合が多く「痛みがないから悪性ではないだろう」と放っておくと、肺に転移する可能性もあるので危険です。

 

骨軟骨部腫瘍がよく発生する部位は以下のとおりです。

  1. 下肢(股関節・ひざ関節・足関節までの3大関節と足指の部分)
  2. 殿部(おしりの骨)
  3. 上肢(肩甲骨・鎖骨・上腕・手指)
  4. 後腹膜(腹膜に包まれた領域の背側のスペース)

 

この箇所にコブや腫れがあった場合は、迷わず病院へ相談しましょう。

 

骨軟部腫瘍で行われる治療

骨軟骨部腫瘍で行われる治療は、良性・良性悪性中間・悪性で異なります。
それぞれ、どのような治療が行われるのでしょうか。

 

良性の場合

腫瘍が良性と判断された場合、特に症状がない場合は経過観察することがあります。
ただし、痛みがあったり生活に支障がでたりするようであれば切除手術が適応になることがあるのです。

 

良性悪性中間の場合

両背悪性中間の骨腫瘍は「骨巨細胞腫」が代表的な腫瘍です。
膝の近くや手首にできることが多く、再発や肺転移などが稀に問題となっております。

 

大腿部や腎部に多いと言われている軟部腫瘍「異型脂肪腫様腫瘍」の場合は、切除後の再発の可能性も高いと言われている腫瘍です。
さらに、筋肉などに発生する軟部腫瘍「デスモイド型線維腫症」は、切除後の再発が高い反面、自然に小さくなるケースもあるため手術をせず経過観察されることもあります。

 

このように良性悪性中間の場合は、手術の有無が病状によって大きく異なるのです。

 

悪性の場合

悪性腫瘍の場合は、主に以下3つの治療が行われます。
・手術
・薬物療法
・放射線療法

 

それぞれ患者さんの腫瘍の状態を見て、適切な療法で進められていきます。
放射線療法は手術の前後に補助的な役割で行う、もしくは切除ができない腫瘍の治療に用いる場合もあるのです。
また、切除不能な腫瘍がある場合は、粒子線治療が行われることもあります。

 

骨軟部腫瘍は診断・治療が難しいケースも多いと先述しましたが、現在では長期生存率70%にまで向上していて、今後の医療の進歩にも大いに期待ができます。